世界中で愛されている音楽ストリーミングサービスのSpotifyですが、その利用料金は国によって大きく異なります。

日本国内でプレミアムプランを契約すると月額980円(個人プラン)が必要ですが、物価の安い国では数百円程度で提供されていることも珍しくありません。

このような地域による価格差を利用し、VPN(仮想専用通信網)を活用してSpotify Premiumを格安で利用する手法が注目を集めています。

本記事では、セキュリティの観点を踏まえつつ、どの国が最もお得なのか、どのような手順で契約を進めるべきかを詳しく解説していきます。

Spotify PremiumをVPNで安く契約できる仕組みとは?

Spotifyは世界各地でサービスを展開していますが、それぞれの国の経済水準や物価に合わせて月額料金を調整しています。

これを「リージョナルプライシング(地域別価格設定)」と呼び、発展途上国などでは先進国よりも大幅に安く設定される傾向にあります。

通常、私たちが日本からSpotifyにアクセスすると、IPアドレスによって日本からのアクセスであると自動的に判定されます。

そのため、画面には日本向けの料金プランが表示され、それ以外の国のプランを選択することはできません。

しかし、VPNを利用することで、自分のデバイスのIPアドレスを一時的に他国のものへと書き換えることが可能になります。

例えば、トルコのVPNサーバーを経由してSpotifyにアクセスすれば、システム側は「トルコ国内からのアクセス」であると認識します。

この仕組みを利用することで、日本にいながらにして海外の割安なプランで契約を進めることが可能になるのです。

これは「デジタル国境を越えた節約術」として、コスト意識の高いユーザーの間で広く知られている裏技の一つです。

【2024年最新】Spotify Premiumの料金が安いおすすめの国

VPNを使って契約する際に、最も重要となるのが「どの国のサーバーを選ぶか」という点です。

時期や為替レートによって変動はありますが、一般的に日本よりも圧倒的に安く契約できる国はいくつか決まっています。

ここでは、代表的な「安価な国」の料金目安と特徴を表にまとめました。

国名月額料金(現地通貨目安)日本円換算(目安)
トルコ39.99 TRY約200円〜250円
エジプト49.99 EGP約160円〜200円
インド119 INR約220円〜260円
フィリピン149 PHP約380円〜420円
ブラジル21.90 BRL約600円〜650円

上記の通り、エジプトやトルコは日本の約4分の1から5分の1という驚異的な安さで利用できることがわかります。

ただし、インドなどは近年クレジットカードの規制が厳しくなっており、契約の難易度が上がっています。

現時点で最もおすすめなのは、ギフトカードによる決済が比較的容易なトルコや、価格が安定しているエジプトです。

VPN経由でSpotify Premiumを契約するために必要な準備物

単にVPNを繋ぐだけでは、Spotify Premiumの契約を完了させることはできません。

スムーズに作業を進めるために、以下の3点を事前に準備しておく必要があります。

1. 信頼性の高い有料VPNサービス

無料のVPNアプリは、Spotify側のサーバー検知システムによって通信を遮断されるリスクが非常に高いです。

また、セキュリティ面でも不安があるため、決済情報を入力するような作業には不向きです。

後述するNordVPNやSurfsharkのような、高速で秘匿性の高い有料VPNを用意しましょう。

2. 対象国のSpotifyギフトカード

これが最も重要なポイントです。

Spotifyは、登録する国の住所に紐付いたクレジットカード(現地発行のカード)でなければ、直接決済を受け付けない仕様になっています。

日本のクレジットカードをトルコのSpotifyで使おうとしても、エラーが出て弾かれてしまいます。

この問題を回避するために、「対象国専用のSpotifyギフトカード」をオンラインで購入し、それをアカウントにチャージする形で契約します。

3. 新規作成用のメールアドレス

既存の日本のアカウントをそのまま移行することも可能ですが、トラブルを避けるために新規でアカウントを作成することをおすすめします。

GmailやOutlookなど、国を問わずに利用できるフリーメールアドレスを一つ用意しておきましょう。

Spotify PremiumをVPNで安く契約する具体的な手順

ここからは、実際にトルコを例にして、VPN経由で契約を進める手順を詳しく解説します。

手順1:海外のSpotifyギフトカードを購入する

まず、トルコ版のSpotifyギフトカードをオンラインサイトで購入します。

「G2A」や「Eneba」、「SEAGM」といったグローバルなデジタルコード販売サイトが有名です。

これらのサイトで「Spotify Turkey Gift Card」と検索し、必要な期間分(1ヶ月分や12ヶ月分など)のコードを購入してください。

購入時には、必ず「Region: Turkey」となっていることを確認しましょう。

購入が完了すると、登録したメールアドレス宛にデジタルコードが送られてきます。

手順2:VPNを起動してトルコサーバーに接続する

契約しているVPNアプリを開き、サーバーリストから「Turkey(トルコ)」を選択して接続します。

接続が完了したら、念のためIP確認サイトなどで自分の居場所がトルコになっているか確認してください。

この状態を維持したまま、以降の作業を進めていきます。

手順3:Spotify公式サイトでアカウントを作成する

ブラウザのシークレットモード(プライベートブラウジング)を開き、Spotify公式サイトへアクセスします。

画面下部のフッター部分を確認し、国名が「Turkey」または「Türkiye」と表示されていることを確認してください。

そのまま新規登録(Sign Up)へ進み、用意したメールアドレスでアカウントを作成します。

手順4:ギフトカードのコードを適用する

アカウント作成後、メニューから「Redeem(コードの引き換え)」を選択します。

手順1で購入したギフトカードのコードを入力し、適用ボタンを押してください。

これで、アカウントにトルコのリラ(TRY)相当の残高、あるいはプレミアム期間が反映されます。

手順5:プレミアムプランへのアップグレードを確定する

残高が反映されたら、プレミアムプランの選択画面へ進みます。

支払い方法として「Gift Card」が選択されていることを確認し、手続きを完了させます。

正常に完了すれば、月額200円程度でSpotify Premiumが利用可能になります。

Spotify Premiumを安く契約するのにおすすめのVPN 3選

SpotifyのVPN規制は年々厳しくなっており、安価で信頼性の低いVPNでは契約画面すら開けないことがあります。

ここでは、実際に接続実績が豊富で、セキュリティも強固なおすすめのVPNを3つ紹介します。

NordVPN

世界的に最も有名なVPNサービスであり、トルコやインドを含む膨大なサーバー数を誇ります。

通信速度が非常に高速なため、音楽のストリーミング再生においてもストレスを感じることがありません。

また、独自の「難読化サーバー」機能により、VPN利用を制限しているサイトでも検知されにくいのが大きなメリットです。

迷ったらNordVPNを選んでおけば、Spotify以外の動画配信サービス(Netflix等)の地域制限解除にも活用できます。

Surfshark

コストパフォーマンスを重視するなら、Surfsharkが最適な選択肢となります。

このサービスの最大の特徴は、デバイスの同時接続台数が無制限であるという点です。

家族や複数のデバイスでVPNを共有したい場合に、追加料金なしで利用できるのは非常に魅力的です。

トルコサーバーの品質も高く、安定してSpotifyの契約手続きを行うことができます。

ExpressVPN

とにかく接続の安定性と「確実に繋がる」ことを重視するなら、ExpressVPNがおすすめです。

業界内でもトップクラスのサーバー品質を誇り、他社が繋がらないような状況でも接続を維持できることが多いです。

設定も非常にシンプルで、初心者でもボタン一つで最適なサーバーに接続できます。

月額料金は他社よりやや高めですが、その分「安心を買う」という意味で非常に高い満足度が得られます。

VPN経由でSpotifyを契約する際の注意点とリスク

非常に魅力的なこの裏技ですが、いくつか注意すべきリスクも存在します。

これらを理解した上で、自己責任で実行するようにしてください。

利用規約違反に該当する可能性がある

Spotifyの利用規約では、居住地以外の国としてサービスを契約することを制限しています。

現時点で、この方法を使っているユーザーが即座にアカウント凍結されるような事態は稀ですが、規約上はグレーゾーンであることを忘れてはいけません。

将来的に規制が強化され、VPN経由のアカウントが利用できなくなる可能性もゼロではありません。

支払い方法の確保が難しい

先述の通り、日本のクレジットカードはほぼ使えません。

ギフトカード販売サイトでも、時期によってはトルコ版の在庫が切れていることがあります。

また、ギフトカードの購入自体に手数料がかかるため、見かけ上の月額料金よりも若干コストが上乗せされる点に注意してください。

定期的な再接続が必要になる場合がある

Spotifyの無料プランを海外アカウントで運用する場合、14日ごとにその国のIPアドレスでログインし直す必要があります。

プレミアムプランであれば基本的にはそのまま使い続けられますが、アプリのアップデート時などに稀に地域判定が再実行されることがあります。

その際、VPNで再度接続しなければならない手間が発生する可能性があることを覚えておきましょう。

よくある質問(FAQ)

SpotifyのVPN契約に関して、よく寄せられる疑問にお答えします。

VPNを使って契約しても、日本語の曲は聴ける?

結論から申し上げますと、全く問題なく日本語の曲を聴くことができます。

Spotifyの楽曲ラインナップはアカウントの所在国によって多少異なりますが、日本のアーティストの楽曲の多くは世界配信されています。

また、検索画面やプレイリストも、基本的には日本の時と同じ感覚で利用可能です。

一度契約したら、ずっとVPNを繋ぎっぱなしにする必要がある?

いいえ、その必要はありません。

VPNが必要なのは、あくまで「アカウント作成時」と「ギフトカードのチャージ時(契約時)」のみです。

一度プレミアム会員になってしまえば、普段音楽を聴くときは日本の回線からそのままアクセスしても問題ありません。

既存の日本アカウントを海外アカウントに変更できる?

設定画面から「国または地域」を変更することは可能ですが、そのためには現地での有効な支払い方法を提示する必要があります。

この切り替えはエラーが出やすいため、やはり新しく海外用アカウントを作成し、お気に入りのプレイリストを共有する形をとるのが最も確実です。

まとめ

VPNを活用してSpotify Premiumを安く契約する方法は、月々の固定費を大幅に削減できる非常に効果的な手段です。

特にトルコやエジプトといった国をターゲットにすることで、年間で数千円から一万円近い節約が可能になります。

ただし、そのためには信頼できる有料VPNの導入と、現地のギフトカードを調達する手間が必要です。

また、Spotifyの規約を遵守しつつ、自身のセキュリティを守るためにも、実績のあるVPNサービスを選ぶことが不可欠です。

今回ご紹介した手順を参考に、安全かつ賢くストリーミングサービスを楽しんでみてください。

まずは、自分に合ったVPNを選び、公式サイトでトルコの料金プランを確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。