SNSプラットフォームのX(旧Twitter)では、日々多くの情報が飛び交っていますが、その一方でダイレクトメッセージ(DM)を通じた迷惑行為も増加しています。

特に近年は、投資詐欺の勧誘やフィッシングサイトへの誘導を目的としたスパムメッセージが巧妙化しており、自分自身の身を守るための設定が欠かせません。

本記事では、プライバシーを保護し、安心してXを利用するために、DMの受信範囲を「相互フォロー」や「フォローしているユーザー」に限定する方法を詳しくお伝えします。

XのDM設定を見直すべき理由

SNSにおけるプライバシー管理の中でも、ダイレクトメッセージの設定は非常に重要な役割を担っています。

なぜなら、DMは外部から見えないクローズドな空間であり、悪意のあるユーザーが標的に対して直接接触を図る絶好の手段となるからです。

スパムメッセージや詐欺被害の防止

設定を適切に行っていない場合、全く面識のないアカウントから突然メッセージが届くことがあります。

これらの中には、「簡単に稼げる」といった甘い言葉で誘う副業詐欺や、偽のログイン画面に誘導してアカウント情報を盗み取るフィッシング詐欺が多く含まれています。

受信範囲を制限することで、こうした悪質なメッセージが自分の手元に届くリスクを根本から遮断できます。

精神的なストレスの軽減

知らない相手からの誹謗中傷や、不快な画像が送りつけられるケースも少なくありません。

DMの設定を「相互フォロー」限定にすれば、自分が信頼してフォローしている相手以外からの接触を拒否できます。

これにより、通知が来るたびに不安を感じる必要がなくなり、SNSを快適に利用するための精神的な安全性を確保できます。

DMを相互フォロワー限定にする設定手順

それでは、具体的にDMの受信設定を変更する方法を解説します。

Xの設定はスマートフォンのアプリ版とWebブラウザ版でほぼ同様ですが、操作画面が若干異なるため、それぞれの流れを把握しておきましょう。

スマートフォンアプリ(iOS/Android)での設定方法

まずは、スマートフォンアプリから設定を変更する手順です。

  1. 左上のアイコンをタップしてメニューを開き、「設定とサポート」を選択します。
  2. 「設定とプライバシー」をタップします。
  3. メニューの中から「プライバシーと安全」を選択します。
  4. 「ダイレクトメッセージ」の項目をタップします。
  5. 「メッセージリクエストを許可する相手」の項目を確認します。
  6. ここで「フォローしているユーザーのみ」を選択します。

この設定を有効にすると、自分がフォローしていないユーザーからのメッセージリクエストは一切届かなくなります。

Webブラウザ版での設定方法

次に、パソコンなどのWebブラウザから設定を行う手順です。

  1. 左側のメニューにある「もっと見る」をクリックします。
  2. 「設定とプライバシー」を選択します。
  3. 「プライバシーと安全」をクリックし、「ダイレクトメッセージ」へと進みます。
  4. 「メッセージリクエストを許可する相手」を編集します。

ブラウザ版でも、アプリ版と同じく「フォローしているユーザーのみ」にチェックを入れることで、制限が適用されます。

選択できるDM受信設定の種類と違い

XのDM設定には、いくつかの選択肢が用意されています。

それぞれの設定がどのような挙動になるのか、正確に理解しておくことが大切です。

設定項目受信できる相手の範囲推奨されるユーザー
すべてのアカウントフォローの有無を問わず、全員から受信可能ビジネス利用や広く意見を募りたい場合
認証済みユーザーのみXプレミアムに加入しているユーザーからのみ受信可能スパムを減らしつつ、新しい繋がりも維持したい場合
フォローしているユーザーのみ自分がフォローしているユーザーからのみ受信可能高いプライバシー保護を求める一般ユーザー

「すべてのアカウント」設定のリスク

「すべてのアカウント」に設定していると、全世界の誰からでもメッセージを受け取ることができます。

この設定は非常にオープンですが、その分スパムボットのターゲットになりやすいという大きな欠点があります。

特段の理由がない限り、個人のプライベートアカウントでこの設定を維持し続けるのは避けたほうが賢明でしょう。

「認証済みユーザーのみ」設定の効果

これは、有料プランである「Xプレミアム」の契約者であれば、フォロー外でもメッセージを送れるようにする設定です。

以前はこの設定がデフォルトに変更された時期もありましたが、現在でも一定のスパム防止効果があります。

しかし、近年では詐欺グループが認証バッジ(青チェック)を悪用するケースも増えているため、過信は禁物です。

「フォローしているユーザーのみ」のメリット

最も安全な設定が、この「フォローしているユーザーのみ」です。

自分が相手を信頼してフォローボタンを押さない限り、相手から自分に接触することはできません。

実質的に「相互フォロー」に近い状態での運用となるため、プライバシー保護の観点では最強の設定と言えます。

迷惑メッセージを未然に防ぐための追加対策

DMの設定を制限する以外にも、Xでのセキュリティを高める方法はいくつか存在します。

これらの対策を組み合わせることで、より強固な防御壁を築くことが可能です。

不審なメッセージリクエストの削除と報告

万が一、設定の隙間を縫って不審なメッセージが届いた場合は、決して中身のリンクをクリックしてはいけません。

メッセージリクエストの一覧から、該当するメッセージを長押し(または右クリック)して「報告する」を選択してください。

Xの運営にスパムとして通報することで、そのアカウントが凍結され、他のユーザーが被害に遭うのを防ぐことにも繋がります。

アカウントの「非公開化」を検討する

DMだけでなく、自分のポスト(ツイート)自体も信頼できる人にのみ公開したい場合は、アカウントを非公開(いわゆる鍵垢)に設定しましょう。

「設定とプライバシー」>「プライバシーと安全」>「オーディエンスとタグ付け」から「ポストを非公開にする」を有効にします。

これにより、あなたの承認なしにフォローされることがなくなるため、外部からの望まない接触を完全にコントロールできるようになります。

ブロック機能の活用

特定のアカウントからの接触を完全に断ち切りたい場合は、「ブロック」機能が最も有効です。

ブロックすると、相手はあなたのプロフィールを見ることができず、DMを送ることもできなくなります。

「この人とは関わりたくない」と感じた場合は、躊躇せずにブロック機能を活用して自分の環境を守りましょう。

設定変更後に注意すべきポイント

DMの設定を「フォローしているユーザーのみ」に制限すると、いくつか不便に感じる場面が出てくるかもしれません。

あらかじめ以下の点に留意して運用を行いましょう。

新しい繋がりができにくくなる可能性

外部からのメッセージを遮断するということは、有益な情報提供や新しい仕事の依頼なども届かなくなることを意味します。

もしビジネス用途でXを利用している場合は、プロフィール欄に連絡用のメールアドレスやお問い合わせフォームのリンクを記載しておくのがおすすめです。

このように窓口を別途用意しておくことで、安全性を保ちつつチャンスを逃さない運用が可能です。

相手をフォローするのを忘れない

DMをやり取りしたい相手がいる場合は、必ず自分から先に相手をフォローするようにしましょう。

相手も同じような制限をかけている場合、お互いにフォローし合わなければDMのやり取りが開始できません。

スムーズなコミュニケーションのために、「まずはフォローから」という手順を意識することが大切です。

まとめ

X(旧Twitter)におけるDMの設定は、ネット上でのトラブルを回避するための第一歩です。

特に「フォローしているユーザーのみ」に受信範囲を限定することは、スパムや詐欺から身を守る上で極めて効果的な手段となります。

SNSは便利なツールですが、使い方を一歩間違えると予期せぬトラブルに巻き込まれるリスクも孕んでいます。

今回ご紹介した設定を参考に、定期的に自分のプライバシー設定を見直し、安全で心地よいソーシャルメディアライフを送りましょう。

自分自身でしっかりと情報をコントロールする意識を持つことが、高度な情報社会を生き抜くための最善の防衛術となります。