SNSプラットフォームのX(旧Twitter)は、日々のコミュニケーションや情報収集に欠かせないツールとなっています。
しかし、自分がどの投稿に「いいね」をしたかという履歴は、かつては誰でも自由に閲覧できる状態にありました。
自分の嗜好や関心が他人に知られてしまうことに、抵抗を感じるユーザーも少なくないでしょう。
このようなプライバシー保護へのニーズに応える形で、Xでは「いいね」欄を非公開にする機能が導入されました。
本記事では、X Premium(旧Twitter Blue)に関連する「いいね」非公開設定の仕組みと、具体的な手順について解説します。
Xにおける「いいね」欄の公開設定の現状
Xでは2024年に入り、プライバシー保護を強化するための大きな仕様変更が行われました。
従来、自分のプロフィール画面にある「いいね」タブは、アカウントが公開設定であれば誰でも閲覧することが可能でした。
この仕様は、ユーザーのプライバシーを侵害する可能性があるとして、長年議論の対象となってきた背景があります。
現在では、「いいね」タブそのものが他人のプロフィール画面からは閲覧できない仕様が標準となっています。
以前はX Premium(有料プラン)の特典として提供されていた機能ですが、現在はプラットフォーム全体のデフォルト機能へと昇格しました。
ただし、依然として自分の投稿に対する「いいね」の数は表示され、誰が「いいね」したかは投稿主のみが確認できる仕組みです。
X Premiumユーザーが知っておくべきプライバシー設定
X Premiumに加入しているユーザーは、一般ユーザーよりも多くのカスタマイズ機能を利用できます。
「いいね」欄の非公開化が全ユーザーに適用された現在でも、有料プラン独自のプライバシー管理項目が存在します。
例えば、プロフィールのカスタマイズや、チェックマークの非表示設定などが挙げられます。
これらの機能を組み合わせることで、より匿名性の高い運用が可能になります。
セキュリティ意識の高いユーザーにとって、これらのオプションを正しく理解しておくことは非常に重要です。
有料プランによる機能の違い
X Premiumには複数のティア(階層)があり、利用できる機能に差があります。
| プラン名 | 主なプライバシー関連機能 | 広告の表示 |
|---|---|---|
| Basic | ポストの編集、長文投稿 | 通常通り表示 |
| Premium | チェックマークの非表示、ID認証 | 半分に減少 |
| Premium+ | 全てのプライバシー設定、全特典 | 完全に非表示 |
上位プランに加入することで、広告トラッキングの制限など、より高度な保護を受けることが可能となります。
「いいね」欄を非公開にする手順と確認方法
現在の仕様では自動的に非公開となっていますが、設定メニューから関連する項目を確認する方法を知っておくことは大切です。
設定が正しく反映されているか不安な場合は、以下の手順で自分のアカウント状態をチェックしましょう。
スマートフォンアプリ(iOS/Android)からの操作
まずは、スマートフォンアプリから設定画面にアクセスする方法を説明します。
- ホーム画面左上のアイコンをタップしてメニューを開きます。
- 「設定とサポート」を選択し、
設定とプライバシーをタップします。 - 「プライバシーと安全」の項目を選択してください。
- 「プロフィール情報の公開設定」または「カスタマイズ」に関する項目を確認します。
X Premiumユーザーの場合は、専用の「Premium」メニュー内にある「カスタマイズ」セクションも確認してください。
そこには、以前「いいね」欄を非公開にするために使用されていたスイッチの名残や、関連するプロフィール設定が存在する場合があります。
PCブラウザ版からの操作
PC版のブラウザから設定を行う場合も、基本的にはアプリ版と同様の流れとなります。
画面左側のメニューにある「もっと見る」をクリックし、設定とプライバシーを開きます。
ブラウザ版では、より詳細な項目が一覧で表示されるため、設定の漏れを防ぎやすいというメリットがあります。
「自分のいいねを非表示にする」という直接的なオプションが全ユーザーに適用された現在、個別にオン・オフを切り替える必要はなくなりました。
しかし、自分のプロフィールが他者からどう見えているかを「プレビュー機能」や「別アカウント」で確認する習慣をつけましょう。
「いいね」を非公開にするメリット
「いいね」欄が他人の目に触れないことには、多くのメリットが存在します。
第一に、自分の関心事や思想を他人に推測されるリスクを軽減できる点です。
ビジネスアカウントとして運用している場合、プライベートでの「いいね」が取引先や顧客に見られることは避けたいものです。
また、いわゆる「いいね欄パトロール」による誹謗中傷や、不必要なトラブルを防ぐ効果も期待できます。
純粋にメモ代わりとして「いいね」機能を利用しているユーザーにとっても、この仕様変更は歓迎すべきものでしょう。
プライバシーをさらに守るための応用テクニック
「いいね」欄を隠すだけでは、完全なプライバシー保護とは言えません。
他にもいくつかの設定を組み合わせることで、より安全にXを利用することができます。
ポストを非公開にする(鍵垢設定)
自分の投稿そのものをフォロワー以外に見せないようにするのが、最も強力な防護策です。
「設定とプライバシー」から「プライバシーと安全」に進み、「オーディエンスとタグ付け」を選択します。
ここで「ポストを非公開にする」をオンにすれば、許可したユーザー以外はあなたのタイムラインを閲覧できなくなります。
リプライ(返信)の管理
「いいね」は隠せますが、公開アカウントへの返信(リプライ)は依然として誰でも閲覧可能です。
返信内容からあなたの行動範囲や交友関係が特定されることもあるため、注意が必要です。
デリケートな話題については、リプライではなくダイレクトメッセージ(DM)を活用することをお勧めします。
検索避けの設定
メールアドレスや電話番号を使って自分を検索されないようにする設定も有効です。
「見つけやすさと連絡先」の設定を見直し、意図しない知り合いとの繋がりをブロックしましょう。
セキュリティ上の注意点
「いいね」が非表示になったからといって、無制限にどのような投稿にもリアクションをして良いわけではありません。
例えば、投稿主の通知欄には「あなたがいいねしたこと」が確実に表示されます。
また、特定のアルゴリズムによって、あなたの「いいね」に基づいたおすすめ投稿がフォロワーのタイムラインに流れる可能性はゼロではありません。
完全に足跡を消せるわけではないことを理解し、節度ある利用を心がけることが大切です。
まとめ
X(Twitter)における「いいね」欄の非公開化は、かつてはX Premium限定の機能でしたが、現在は全ユーザーに適用される標準的なプライバシー設定となりました。
これにより、以前よりも安心して自分の気になるコンテンツにリアクションができる環境が整ったと言えるでしょう。
しかし、SNSにおけるプライバシーは「いいね」欄だけを守れば万全というわけではありません。
アカウントの非公開設定や検索制限、リプライの管理など、複数のセキュリティ設定を組み合わせて運用することが重要です。
定期的に自分の設定を見直し、最新のプラットフォーム仕様を把握することで、安全なデジタルライフを送りましょう。
今後もXの仕様変更には注目し、自分に最適なプライバシーレベルを維持するように努めてください。
