日本国内で絶大な人気を誇る動画配信サービス「ABEMA」ですが、海外出張や旅行、あるいは海外移住中には、動画を再生しようとしてもエラーが表示されてしまうことがあります。

これは「地域制限(ジオブロック)」と呼ばれる仕組みによるもので、配信権利の関係上、日本国外からのアクセスが制限されているためです。

スポーツ中継や最新のアニメ、独自制作のバラエティ番組など、ABEMAでしか見られないコンテンツを海外でも楽しみたいと考えている方は多いはずです。

本記事では、VPN(仮想専用線)を活用して、海外からABEMAを視聴するための具体的な手順と、ABEMAプレミアムへの課金方法について詳しく解説します。

目次 [ close ]
  1. なぜ海外からABEMAを視聴できないのか
    1. 地域制限(ジオブロック)が導入されている理由
    2. 海外からアクセスした際に表示されるメッセージ
  2. VPNを使ってABEMAを視聴する仕組み
    1. IPアドレスを日本国内のものに書き換える
    2. セキュリティ向上とプライバシーの保護
  3. 海外からABEMAを視聴するための具体的手順
    1. ステップ1:信頼性の高いVPNサービスを選択し契約する
    2. ステップ2:専用アプリをインストールする
    3. ステップ3:日本のサーバーに接続する
    4. ステップ4:ABEMAにアクセスして動画を再生する
  4. ABEMAプレミアムに海外から課金する方法
    1. 海外発行のクレジットカードは使えない場合が多い
    2. iOS(iPhone/iPad)で課金する手順
    3. Android端末で課金する手順
  5. ABEMA視聴におすすめのVPNサービス4選
    1. NordVPN:圧倒的なバランスと安定性
    2. ExpressVPN:業界最高水準のスピード
    3. Surfshark:同時接続台数が無制限
    4. MillenVPN:日本企業が運営する安心感
  6. VPNサービス比較表
  7. VPNを使ってもABEMAが見られない時の対処法
    1. ブラウザのキャッシュとクッキーを削除する
    2. 接続するVPNサーバーを変更してみる
    3. VPNプロトコルを切り替える
    4. IPv6接続を無効化する
  8. 無料VPNは避けるべき理由
    1. 通信の暗号化が不十分なリスク
    2. 通信速度が遅く動画視聴に向かない
    3. ログの保存や個人情報流出の危険性
  9. ABEMAを海外から視聴する際の注意点
    1. 利用規約との兼ね合い
    2. 通信パケット量の増加
  10. まとめ

なぜ海外からABEMAを視聴できないのか

ABEMAをはじめとする日本の動画配信サービスの多くは、アクセス元のIPアドレスを判別して通信を制限しています。

IPアドレスとは、インターネット上の住所のようなもので、これを確認することでユーザーがどの国から接続しているかを特定することができます。

ABEMAは日本国内向けのサービスとして運営されているため、海外のIPアドレスからの接続を検知すると、動画の再生をブロックする仕組みになっています。

地域制限(ジオブロック)が導入されている理由

動画配信サービスが地域制限を設ける主な理由は、コンテンツの著作権や放映権の契約に基づいています。

例えば、あるアニメ作品の配信権が「日本国内限定」で契約されている場合、配信事業者は海外からの視聴を法的に防ぐ義務があります。

特に世界的なスポーツイベントや映画などは、国ごとに放映権を持つ会社が異なるため、非常に厳格な制限がかけられています。

海外からアクセスした際に表示されるメッセージ

海外からVPNを通さずにABEMAにアクセスすると、「お住まいの地域ではご視聴いただけません」といった趣旨のメッセージが表示されます。

この画面が表示されると、無料番組であっても再生ボタンを押すことすらできなくなります。

また、ABEMAプレミアムの会員であっても、物理的な場所が海外であれば同様の制限を受けることになります。

VPNを使ってABEMAを視聴する仕組み

海外からABEMAを視聴するための唯一と言っても過言ではない解決策が、VPNサービスを利用することです。

VPNとは「Virtual Private Network」の略称であり、インターネット上に仮想の専用トンネルを構築する技術です。

VPNを利用することで、自分の通信を日本国内に設置されたサーバーを経由させることが可能になります。

IPアドレスを日本国内のものに書き換える

VPNサーバーを経由してインターネットに接続すると、ABEMA側には「日本国内のVPNサーバーのIPアドレス」がアクセス元として通知されます。

これにより、ABEMAのシステムはユーザーが日本国内からアクセスしていると判断し、動画の再生を許可するようになります。

つまり、VPNはデジタルな場所情報を日本に書き換えるツールとしての役割を果たしているのです。

セキュリティ向上とプライバシーの保護

VPNの本来の目的は、通信の内容を強力に暗号化し、第三者によるデータの盗聴や改ざんを防ぐことにあります。

海外のホテルやカフェで提供されている無料のWi-Fiはセキュリティが脆弱な場合が多いですが、VPNを使えば安全に通信を行えます。

動画視聴だけでなく、個人情報の漏洩を防ぐためのツールとしても、海外生活においてVPNは非常に有用な存在です。

海外からABEMAを視聴するための具体的手順

それでは、実際にVPNを使ってABEMAを視聴するまでの流れを確認していきましょう。

専門的な知識がなくても、以下の手順に沿って進めるだけで数分後には視聴を開始できます。

ステップ1:信頼性の高いVPNサービスを選択し契約する

まずは、日本国内に高速なサーバーを保有しているVPNサービスを選んで契約します。

すべてのVPNがABEMAに対応しているわけではないため、ABEMAの回避実績が豊富なサービスを選ぶことが重要です。

おすすめのVPNサービスについては、後のセクションで詳しく紹介しますが、まずはNordVPNやExpressVPNといった大手を検討すると良いでしょう。

ステップ2:専用アプリをインストールする

契約が完了したら、視聴に使用するデバイス(PC、スマートフォン、タブレットなど)にVPNの専用アプリをインストールします。

公式サイトのマイページや、App Store、Google Playストアから簡単にダウンロードできます。

インストール後は、契約時に作成したアカウント情報でログインを済ませておきましょう。

ステップ3:日本のサーバーに接続する

アプリを起動すると、接続先となる国の一覧が表示されます。

ここで「日本(Japan)」を選択し、接続ボタンをタップしてください。

接続が完了すると、画面上に「接続済み」というステータスが表示され、あなたのIPアドレスは日本国内のものへと切り替わります。

ステップ4:ABEMAにアクセスして動画を再生する

VPNが日本に接続された状態で、ブラウザやABEMAアプリを開きます。

地域制限のメッセージが消え、通常通り動画のサムネイルや再生ボタンが表示されるはずです。

視聴したい番組を選択し、問題なく再生が始まれば成功です。

ABEMAプレミアムに海外から課金する方法

ABEMAには、月額料金を支払うことで広告なしでの視聴や、過去の作品が見放題になる「ABEMAプレミアム」というプランがあります。

海外からでもプレミアム会員になることは可能ですが、支払い方法においていくつか注意すべき点があります。

海外発行のクレジットカードは使えない場合が多い

ABEMAの公式サイトから直接クレジットカードで決済しようとする場合、海外発行のカードは拒否されるケースが目立ちます。

これは、カードの発行国情報(BINコード)をチェックし、日本国外のカードを弾く設定になっているためです。

日本の銀行口座や日本のクレジットカードを持っていない場合、通常のカード決済は難しいと考えたほうが良いでしょう。

iOS(iPhone/iPad)で課金する手順

海外からABEMAプレミアムに課金する最も確実な方法は、スマートフォンのアプリ内決済を利用することです。

iPhoneユーザーの場合は、日本のApple IDを作成し、そこに日本のiTunesギフトカードでチャージを行う方法が有効です。

日本のApp Storeに切り替えた状態でABEMAアプリをインストールし、アプリ内からプレミアムへの登録を進めます。

決済時にApple IDの残高から引き落とされる形になるため、海外のカードを直接紐付ける必要がありません。

Android端末で課金する手順

Androidユーザーの場合も、基本的にはiOSと同様の考え方で課金が可能です。

Google Playストアの国設定を日本に変更するか、日本専用のサブアカウントを作成します。

日本のGoogle Playギフトカードをオンラインなどで購入し、そのコードを残高に追加します。

VPNに接続した状態でABEMAアプリを開き、定期購入の手続きを行えば、Google Play残高からの支払いが完了します。

ABEMA視聴におすすめのVPNサービス4選

ABEMAの強力な地域制限を安定して突破でき、かつ高画質な動画視聴に耐えうる通信速度を持つVPNを厳選しました。

それぞれの特徴を比較して、自分の環境に最適なものを選んでください。

NordVPN:圧倒的なバランスと安定性

NordVPNは、世界中に数千台のサーバーを持ち、日本国内だけでも数十台以上のサーバーを運用している最大手のサービスです。

独自の通信プロトコル「NordLynx」により、4K動画のストリーミングにも耐えうる高速通信を実現しています。

セキュリティ機能も非常に充実しており、広告ブロックやマルウェア保護機能も標準で備わっています。

ABEMAの制限回避能力が非常に高く、多くのユーザーが海外からの視聴に利用している定番の選択肢です。

ExpressVPN:業界最高水準のスピード

通信速度を最優先したいのであれば、ExpressVPNが最も強力な候補になります。

サーバー設置国が非常に多く、どの国から接続しても遅延が少ないのが特徴です。

設定が非常にシンプルで、初心者でも迷わずに日本のサーバーへ接続できる使い勝手の良さも評価されています。

料金は他社に比べてやや高めですが、その分、「繋がりやすさ」と「速さ」に関しては群を抜いています。

Surfshark:同時接続台数が無制限

家族全員で利用したい場合や、複数のデバイスで同時にABEMAを楽しみたい場合にはSurfsharkが最適です。

最大の特徴は、1つのアカウントで接続できるデバイスの数に制限がないという点です。

長期契約をすることで月額料金を非常に安く抑えられるため、コストパフォーマンスを重視する方に向いています。

安価ながらもセキュリティ性能は高く、ABEMAへの接続実績も安定しています。

MillenVPN:日本企業が運営する安心感

海外のサービスを利用することに不安を感じる方には、日本企業が運営するMillenVPNをおすすめします。

公式サイトもサポート窓口もすべて日本語で対応しているため、万が一トラブルが発生した際も安心です。

日本の法律に基づいて運営されており、プライバシーポリシーの理解もしやすいのがメリットです。

日本国内のサービスへの最適化に力を入れており、ABEMAはもちろん、他の日本の動画配信サービスとの相性も抜群です。

VPNサービス比較表

上記で紹介した4つのVPNサービスを、主要な項目で比較しました。

サービス名日本サーバー数同時接続数日本語サポート特徴
NordVPN80台以上10台ありバランスが良く最も人気
ExpressVPN非公開(複数箇所)8台ありとにかく高速で高品質
Surfshark複数箇所無制限あり多デバイス利用と安さが魅力
MillenVPN複数箇所10台完全対応日本の運営でサポートが万全

VPNを使ってもABEMAが見られない時の対処法

VPNに接続していても、稀にABEMAが視聴できないことがあります。

これはABEMA側が特定のVPNサーバーのIPアドレスを特定し、ブラックリストに登録した際などに発生します。

もしエラーが出る場合は、以下の対策を順番に試してみてください。

ブラウザのキャッシュとクッキーを削除する

ブラウザに残っている過去のキャッシュやクッキー情報から、実際の現在地が特定されてしまっている場合があります。

一度ブラウザの履歴をクリアするか、シークレットモード(プライベートブラウズ)を使用してABEMAにアクセスし直してみてください。

これだけで、あっさりと問題が解決することが多々あります。

接続するVPNサーバーを変更してみる

多くのVPNアプリでは、日本国内にある複数のサーバーから接続先を自由に選ぶことができます。

現在接続しているサーバーがABEMAによってブロックされている可能性があるため、別の日本のサーバーに切り替えてみてください。

サーバーを切り替えるたびにIPアドレスが変わるため、ブロックされていない新しいIPを引き当てることが可能です。

VPNプロトコルを切り替える

VPNアプリの設定画面から、通信プロトコルを変更できる場合があります。

「Auto」になっている場合は「OpenVPN」や「WireGuard」などに手動で固定してみると、接続の安定性が増すことがあります。

特にネットワーク規制が厳しい国からアクセスしている場合、プロトコルの変更が有効な手段となります。

IPv6接続を無効化する

VPNは通常IPv4での通信を保護しますが、IPv6による通信が有効になっていると、そこから実際のIPアドレスが漏洩(リーク)することがあります。

PCやスマートフォンのネットワーク設定からIPv6を一時的に無効にすることで、地域制限を正しく回避できるようになる場合があります。

NordVPNなどの高度なVPNサービスには、アプリ内でIPv6リーク保護機能が標準搭載されていることもあります。

無料VPNは避けるべき理由

コストを抑えるために無料のVPNサービスを探している方もいるかもしれませんが、動画視聴目的での利用はおすすめできません。

無料VPNには、有料サービスにはない深刻なリスクや制限が多数存在するためです。

通信の暗号化が不十分なリスク

無料VPNの中には、通信内容を適切に暗号化していないものや、セキュリティレベルが極端に低いものが存在します。

それどころか、ユーザーのブラウジング履歴を収集し、広告会社に売却することで利益を得ているサービスも少なくありません。

「無料である代わりに個人情報が対価となっている」という認識を持つ必要があります。

通信速度が遅く動画視聴に向かない

無料VPNは限られたサーバーリソースを大量のユーザーで共有するため、通信速度が著しく低下します。

ABEMAのような高画質な動画配信をストリーミング再生するには、一定以上の帯域幅が不可欠です。

無料VPNでは動画が頻繁に止まったり、低画質でしか再生できなかったりと、ストレスの溜まる視聴体験になりがちです。

ログの保存や個人情報流出の危険性

有料VPNの多くは「ノーログポリシー(通信記録を保存しない)」を掲げていますが、無料VPNはその保証がありません。

いつ、どこから、どのサイトにアクセスしたかという記録がすべて残される可能性があります。

セキュリティの観点からも、クレジットカード情報などを扱う可能性のある環境で無料VPNを使うのは非常に危険です。

ABEMAを海外から視聴する際の注意点

VPNを利用してABEMAを楽しむにあたって、いくつか知っておくべき留意点があります。

後でトラブルにならないよう、事前に確認しておきましょう。

利用規約との兼ね合い

多くの配信サービスと同様、ABEMAの利用規約には「日本国内からの利用」を前提とした条項が含まれている場合があります。

VPNを利用しての視聴自体が違法行為となるケースは稀ですが、サービス側の判断でアカウントが制限されるリスクがゼロではないことは理解しておきましょう。

とはいえ、現実的には個人がVPNを使って視聴しているだけでペナルティを受ける事例はほとんど報告されていません。

通信パケット量の増加

VPNを利用すると、データの暗号化やカプセル化といった処理が行われるため、通常の通信よりもパケット消費量がわずかに増加します。

海外でのモバイルデータ通信を利用している場合、容量制限に達しやすくなるため注意が必要です。

可能な限り安定したWi-Fi環境下で視聴することをおすすめします。

まとめ

海外からABEMAを視聴するには、信頼できるVPNサービスを利用して日本のサーバーへ接続することが最も確実な方法です。

地域制限によって諦めていたアニメやドラマ、スポーツ中継も、VPNを導入するだけで日本にいる時と全く同じように楽しむことができます。

また、ABEMAプレミアムへの課金についても、日本のApp StoreやGoogle Playストアの残高を利用することで、海外発行のカードに頼らず解決可能です。

今回紹介したNordVPNやExpressVPNなどの高品質なVPNを選び、安全で快適なエンタメライフを海外でも実現させてください。

まずは各サービスが提供している「30日間返金保証」などを活用して、自分の環境で実際にABEMAが視聴できるか試してみるのが良いでしょう。